rTMS療法について
セクションタイトル
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反復径頭蓋磁気刺激療法
rTMS療法
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一般的に、「うつ病」の治療手段としては、充分な休養や環境調整ならびに精神療法や薬の処方が実施されております。このような治療で思うような回復が見られない場合に、うつ病治療の新しい選択肢としてrTMS治療というものがあります。うつ病によって機能が低下している脳の該当部に磁気エネルギーを照射し、刺激を与えて脳の活動を活性化させることでうつ病の症状改善を目指します。
うつ病は「脳の病気」
うつ病は、長い間「こころの病気」とされてきましたが、近年「脳の病気」とも考えられており、 脳機能の低下が原因のひとつである場合があることが指摘されています。 判断、意欲、興味、実行機能など日常生活に必要な機能の低下がうつに大きく関わっていることが分かってきました。
rTMSとは
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)は、脳の特定の領域に磁場を用いて反復的に刺激を与える治療法です。 この技術は、うつ病やその他の神経精神疾患の治療に用いられています。磁場は電気的に誘導され、 非侵襲的に脳の神経活動を変化させることができます。
rTMSの基本的なプロセスは、強力な電磁コイルを頭皮に設置し、特定の周波数と強度で磁場を生成することです。 この磁場が脳の皮質に影響を与え、神経細胞の活動を調整します。
治療のセッションは通常、数分から30分程度続き、複数のセッションが必要です。
磁気刺激を与える左背外側前頭前野は注意・記憶・実行機能・精神運動興奮・社会認知を含む認識機能に重要な 脳の領域です。うつ病患者ではこの部位の活動性が低下していると言われているため、その部分に刺激を与えて、 うつ病の症状を緩和させます。
作用機序としてはパルス磁場を生成し、局所的な渦電流を誘導することで、皮質内に生じた渦電流がニューロン を刺激し、神経伝達物質*が放出されます。規則的な刺激を繰り返し行うことで、様々な生理学的変化 (血流量の変化など)をもたらし、うつ症状の改善が期待できます。
※うつ病の患者さんは、神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の放出量が不足するなどして、 情報伝達がうまく行われていないことが分かっています。
rTMSの特長
非侵襲的な治療
rTMSは外科的な手術を伴わない非侵襲的な治療法です。これにより、患者は麻酔や手術によるリスクを避けることができ、 治療後すぐに日常生活に戻ることが可能です。
副作用が少ない
rTMSは一般的に安全で、重大な副作用が少ないとされています。 最も一般的な副作用は軽度の頭痛や頭皮の不快感ですが、これらは一時的であり、治療が進むにつれて軽減することが多いです。
効果の持続性
rTMSは、うつ病などの治療において、長期間にわたる効果が期待できます。 多くの患者が治療終了後も数ヶ月から1年以上にわたって改善を感じることがあります。
治療の柔軟性
rTMSは、周波数やパルスの強度を調整することで、個々の患者のニーズに合わせた治療が可能です。 これにより、さまざまな神経精神疾患に対応できる柔軟な治療法となっています。
薬物治療との併用
rTMSは、薬物治療と併用して使用されることが多く、薬物に対する効果を増強することができます。 特に、薬物治療に対して反応が乏しい患者にとって、有効な選択肢となることがあります。
研究と進展
rTMSは、今後もさらなる研究と技術の進展が期待されている分野です。 新たな応用や治療法の改良が進むことで、より多くの患者に対して効果的な治療が提供されることが期待されています。
rTMSはその非侵襲性と柔軟性から、多くの神経精神疾患に対する有望な治療法として注目されています。
今後の研究と技術の進展により、さらなる効果的な応用が期待されます。
rTMS治療の対象者
《対象条件》以下の全てを満たす必要があります。
18歳以上。
中等症以上のうつ病(重症例を除く)。
抗うつ薬による十分な薬物療法によっても期待される治療効果が認められない。
治療に同意ができる。
過去にこの治療を受けたことがない。
上記対象者であっても治療を行えない方
心臓ペースメーカーを有する方
頭部内にインプラント・金属類を植え込んでいる方(人工内耳等)。トリートメントコイルから30cm以内の部位にインプラント、金属類を植え込んでいる方
けいれんを誘発する可能性がある方。(てんかんなど)
妊婦、授乳婦
※その他にも治療を適用できない場合があります。(診断は当院医師が行います)
治療の流れ
rTMS治療は1日1回40分程度、週に5回程の治療を最長8週間(計30回を上限)かけて行います。 ※当院のrTMS治療は、外来通院で行うことができます(入院してのrTMS治療は行っておりません)。
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ご予約・ご相談先:のぞえ総合心療病院 TEL 0942-22-5311 担当
副作用について
rTMS治療は従来の治療法に比べ副作用が非常に少ない治療法ですが、以下の副作用を伴う場合があります。
頻度の高い副作用 頭皮痛・刺激痛、顔面の不快感、頚部痛・肩こり、頭痛。
※ほとんどが刺激中に限定した副作用で、刺激強度を下げたり、慣れの効果によって軽減されます。
重篤な副作用 けいれん発作、失神。
※けいれんの頻度としては、1セッションあたり0.003%未満との報告(30,000回の治療に1回)があり、30回のセッションを受ける場合は0.1%未満となります。最近の報告では0.001%(89,000回に1回)と、けいれん発作のリスクはもっと頻度が少ないという報告がされています。
その他の副作用
(頻度小) 聴力低下、耳鳴りの増悪、めまいの増悪、急性の精神症状(躁転など)、認知機能変化、局所熱傷など。
費用について
rTMS治療には健康保険が適用されます。 入院して施術を受けられる際は高額療養費制度を、また、外来通院で受けられる場合は 自立支援医療(精神通院医療)制度をご利用になることで、定められた医療費の負担上限額を超えることはありません。
よくあるご質問
Q&A
Q.治療中意識はありますか?
A.電気けいれんと異なり麻酔は必要ありません。意識がある状態でリラックスして治療を受けられます。
Q.痛みはないですか?
A.回数を重ねるごとに気にならなくなることがほとんどです。個人差はありますが、全く痛くないという方もいます。
Q.治療の頻度はどのぐらいですか?
A.週5回の4~6週連続での治療が標準です。
Q.保険診療のrTMS治療は受けられますか?
A.rTMS治療には健康保険が適用されます。
Q.治療前後で注意しなければならないことはありますか?
A.xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx